土下座は”ドラマ”の香り
先週はテレビでもネットでも【土下座】がずいぶん話題になりました。
札幌市議会の元議長さんの土下座。
そして元アイドルの男性の土下座。
特に後者の方に、わたしはいろんなエネルギーを見出しています。
土下座が良い悪いということではなく、なぜ彼があのシーンで土下座をしたのか。
今日は、エネルギー強化ワーク的視点で紐解いてみたいと思います。
謝罪代行というサービスがあるのをご存知ですか。
本人に代わって謝罪をしてくれるほか、依頼者の家族や会社の上司になりすまして謝罪することも請け負ってくれるそうです。
元アイドルの土下座についてテレビで報道されているときに
この謝罪代行の業者の方が、土下座について非常に興味深い指摘をされていました。
①本来は貴人の通行の際にひざまずいて額を低く地面にすりつけ、礼を表す作法だった
②謝罪の意味としてやるなら、迷惑をかけたひとの目の前で直接謝罪するときにやるもの
③不特定多数の人の前でやる土下座は「もう全て終わりにしたい」という思いの表れ
わたしがすごくしっくりきたのは③。
彼は悩んで悩んでこのやり方で関係者やファンに気持ちを表すしかないと思ったんだと思うのですが一方で「これで勘弁して」という彼の利己的なエネルギーを非常に強く感じました。
なので「パフォーマンスかよ」などと世間から強く揶揄されてしまう事態に至ってしまいました。世間のひとはこういった裏のエネルギーに敏感なんだなぁと改めて気づきがありました。
自分の謝意を表すには土下座しかない
この、見ている方の心をざわつかせるパワーを持つ土下座を選択してしまうところに彼の【悲劇の主人公】ぶってしまう、変なネガティブさがあると感じています。
これを
【ドラマクイーン】のエネルギー
と呼びます。
英語のスラングの一種で、自分がドラマのヒロインであるかのように、大袈裟で同情を誘うような、感情的な振る舞いをする女性を指して、批判的に用いられる語。
時に男性に対しても用いられる。(Weblio辞書より)
【ドラマクイーン】のエネルギーを持つひとは
まわりの同情を買うように買うように演技をし周囲の人をコントロールしようとしますので端的に言って、うざがられます。
悲劇だなと思うのは、当の本人はうざがられているとはまったく思いもよらないということ。
これは小さい頃からこうしてピンチを切り抜けてきた成功体験があるのでこのやり方をなかなか手放せないところがやっかいです。
なぜまわりの同情を買うという方法でピンチを切り抜けてきたのか。
いろいろな原因が複雑に絡んでいるのですが、大きいところでは
小さい頃身近にいた大人、つまり育ての親がそのようにふるまっていたのをそばで見て育ってきたからにほかなりません。
こうやってピンチって乗り越えるんだ。
サバイバル法として参考にし自分の人生に取り入れてきたから、なんです。
ピンチを引き寄せてしまった自分のネガティブさに向き合わず、
【ドラマクイーン】のエネルギーでピンチ乗り越えても、それは一時的なもの。
自分に向き合うことが、様々な依存から抜ける近道で特効薬であるとわたしは考えています。